オランダ出張:その1

シリアスゲーム関係として以前よりオランダに注目するようになり、東京ゲームショーではオランダブースに毎年足を運んでいました。

きっかけは、2010年に福岡で開催されたシリアスゲームシンポジウムです。

シリアスゲームに興味があった私は当時自腹で福岡に渡りシリアスゲームシンポジウムに参加したのを覚えています。

 

このシンポジウムにて、オランダのユトレヒト芸術大学の方の講演を聞きオランダのシリアスゲーム開発の環境に大変興味を持つようになりました。

 

オランダでは年間リリースされるゲームの6〜7割はシリアスゲーム(オランダではApplied Game)というは驚きです。

 

今年3月20日に、ユトレヒトにあるDutch Game Gardenというインキュベーションセンターにて、「Japan Business Day」というイベントがあることを知り、オランダ大使館の計らいも頂き、そのイベントにて日本のゲーム市場について講演の機会を頂けることになりました。
また合わせて、以前より興味がありましたオランダのシリアスゲーム会社を訪問させて頂きたく、3月18日〜24日でオランダへ行ってきました。(ちょうどGDCの期間と被りましたね)

■オランダのシリアスゲーム・コンソーシアム

オランダには、シリアスゲーム(Applied Game)を開発する会社が多く存在し、その多くのゲーム会社は、ビジネス、政府、業界、美術館、学校、医療の方面にクライアントを抱えています。日本ではゲーム開発会社のクライアントはほとんどがゲームのパブリッシャ会社というのを考えるとオランダの状況はとても興味深いです。

中でも複数のゲーム会社と医療や大学なでのコンソーシアム(共同事業体)を組みシリアスゲーム開発に取り組んでいるというのも特徴的だと思います。

下記は、G4と呼ばれるコンソーシアムを紹介するビデオです。こちらのWEBサイトにて紹介されております。

どうですか?素晴らしいですよね?

 

このビデオからもわかるように、医療、訓練、学習など様々な分野にゲームが利用されているのが分かります。私はこれを見たとき心から感動しました。日本でもなんとか同じようなことが出来ないものか?と思考を巡らせる毎日です。私はその糸口を探して、日本でも同じような、いやむしろもっと大きく、日本から世界へ広げられるようなコンソーシアムを作り、社会課題解決に向けて大きな「うねり」が作ることができたらなぁ〜っと思っています。

■オランダ人の優しさ

今回初めてのオランダ出張で感じたことは「オランダ人の優しさ」でした。街でのちょっとした譲り合いや、声がけ、気遣いなど、その優しい人柄に大変感動しました。道を歩いてランニングをする人と角で鉢合わせしたときも「おっと、ごめんよ、大丈夫?先に行ってください。ボクは後から行くから」と自然に対応する様は心が優しさに包まれる感じでした。しかもその人だけではありません。これは常にそのような対応しているからこそ自然に出てくる行動なんだと感じられました。

 

出張の初日、オランダのユトレヒト駅に到着したとき、真っ先に出迎えてくれたのはMonkeybizniz というシリアスゲームの会社を経営するDimmeさんでした。メッセンジャーで到着時刻を伝えていましたが、まさか駅で待っていてくれるとは思ってなくて大変感激しました。Dimmeさんとは昨年の2月、日本のオランダ大使館で開催されたシリアスゲームサミットで出会いました。そのとき、Dimmeさんが日本でシリアスゲームを販売したいという話を聞き、私も何か力になりたいと話をしたのを覚えております。

今回の出張ではDimmeさんの紹介により、複数のシリアスゲームの会社にアポイントを取ることができました。そして何よりも感謝しているのは、その紹介してもらった会社すべてに同伴してくれたのです。滞在中、Dimmeさんに「どうしてここまで優しくしてくれるのか?」と訪ねたところ、

 

「昨年、日本に滞在していたとき、私は日本人から多くの優しさをもらった。だから今回その恩返しをしたいと思っているんだ」

 

と応えてくれました。なんかもうね。そのメンタルの素晴らしさに心が打たれました。私も逆に日本を訪ねてくる外国人がいたらできる限り力になりたいと思います。

 

■次回

次回、参加したJapan Business dayについてや、訪問したシリアスゲーム会社についても紹介したいと思います。